第二次大戦後の《エルザス・ドイツ語》保持運動 : FR3の方言番組廃止決定をめぐって
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概要
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第二次世界大戦後フランスに復帰したエルザスでは小学校におけるドイツ語教育が廃止され,それ以後エルザスの固有の言語・文化はパリの政府によって組織的に破壊された。これに対してエルザスの「アイデンティティ」の保持を望む人々は,その最も重要な要素であるエルザス・ドイツ語(方言)とその書きことばとしての標準ドイツ語の公認を求める運動を開始した。その結果1972年と1982年にある程度の成果を挙げたが,エルザス・ドイツ語の後退の傾向には歯止めがかからなかった。こうした状況下に1990年夏,FR3エルザスは方言番組の廃止計画を発表した。エルザスの人々はこれに強く抵抗し,方言番組は復活した。
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