ドイツ第二帝政期のエルザス自治運動(一)
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概要
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1870/71年の独仏戦争の結果, ドイツ帝国(第二帝政)が成立し, ドイツ統一が達成されたが,それと同時にフランスからドイツに-ルザスとロートリンゲソという二つの地方が割譲された。この領土割譲は国際的にはドイツとフランスの対立を,国内的には政府と住民の緊張関係を恒久化させた。ドイツとフランスという両民族にはさまれたこの地の住民は最初ドイツへの併合に抗議し,後にドイツ国家内での自治を求めた。しかしドイツ政府の政策の一定程度の肯定的な側面と自治要求に対するある程度の譲歩にもかかわらず,節二帝政が持つ構造的な問題点のゆえに,ついに-ルザス・ローリンゲソほドイツに完全に統合されることはなかった。
- 弘前大学の論文
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