水中の窒素系化合物の分離定量法
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概要
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NH_3-Nの定量に用いるインドフェノール法は水道水,井戸水,河川水等では回収率は良好であったが,下水では76〜91%とやや低くばらつきがあった。そこで原法の有効塩素濃度を0.05%〜0.1%にすることにより検量線もBeerの法則に従い,また下水の回収率も98〜105%に上昇した。50℃,15分加熱処理により,呈色の安定時間を短縮し,かつ定量範囲も20μgから50μgへと拡大した。サルチル酸ナトリウム法は,NO_3-Nの定量として検討した結果,飲料水での回収率は良好であったが,下水での回収率は52〜138%と極めてばらつきがあり定量法としては不適当であった。NO_3-NとNO_2-Nの分解は,スルファニル酸を添加し煮沸することによりNO_3を分解し,デバルダ還元する方法がすぐれていた。これにより窒素系化合物の系統的操作法を提案した。
- 大垣女子短期大学の論文
- 1987-03-25
著者
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