ヨーロッパ北極成層圏オゾン観測キャンペーン (EASOE)

概要

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北極域での成層圏オゾンの化学的破壊に関係した冬の初めから春までの一連の大気物理・化学過程を詳しく調べるため, 1991年11月より1992年3月の期間, ヨーロッパ研究者を中心にEASOEキャンペーン (European Arctic Stratospheric Ozone Experiment) が行われた。日本からは名古屋大学太陽地球環境研究所の大気グループ参加しスウェーデンのキルナ (Kiruna) の近くのEsrange (68°N, 20°E)で1991年12月, 1992年1月に4回の大気球観測を行なった。名古屋大学の担当した観測項目は総反応性窒素酸化物(NOy), 一酸化窒素(NO), オゾン(O_3), エアロゾル(数密度, 捕集)である。また同じゴンドラにはデンバー大学のHNO_3測定用赤外放射計, ドイツのSchmidtのグループのN_2O, CFC測定用グラブサンプラー, NO_2光解離係数(J_<NO2>)測定用放射計, 仏CNRSの高分解能オゾン計が搭載された。1992年1月22日, 31日の実験で得られたNO_y, NO, O_3,N_2O, エアロゾル数密度の観測結果を報告する。
宇宙航空研究開発機構の論文