広範な応力下における一次元圧縮による石灰質砂の粒子破砕

概要

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圧縮応力による粒子破砕の程度と圧縮性に及ぼす粒子破砕の影響を把握するため2種類の石灰質砂について乾燥状態と水侵状態で50MPaまでの一次元圧縮試験を実施した。主な結果は以下のようである。(1) 圧縮性は細粒な砂より粗粒の砂において大きい。また, 圧縮性に及ぼす水侵の影響は小さい。(2) 圧縮試験におけるe-log σ_v関係には降伏点みられ, この降伏圧縮応力を境に圧縮指数C_cは増大する。同様に粒子破砕も顕著となる。(3) 圧縮応力の増加による粒子破砕に伴って粒径0.075mm以下の細粒分が増加するが, ある程度細粒分が増加すると, 圧縮応力の増加に伴う粒子破砕量の増加割合は低減する。(4) 破砕係数BcはMarsalの方法による粒子破砕量B_MおよびLeslieの方法による粒子破砕量ΔFと相関関係にある。(5) 破砕係数B_cの増加に対して圧縮指数C_cが急激に増加することから, わずかの粒子破砕で圧縮性が顕著とならことが認められた。
琉球大学の論文
1998-12-01