客観解析データによる南極域における大気中の水循環の季節変化
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概要
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地球上で最も水蒸気の少ない南極域の大気中の水循環を調べる目的で, 6年間(1986-1991年)の1日2回の米国NMCの客観解析データから可降水量, 全水蒸気フラックス及びその収束量を計算した。可降水量は夏に多いが, 帯状平均極向き水蒸気フラックス及びその収束(「降水量-蒸発量」に対応する)は冬に多く, 半年振動も見られる。これは水蒸気フラックス及びその収束の季節変化は, 南極域では主に低気圧活動に支配されていることの反映である。南緯70度より極側では北極域では見られない西向きの水蒸気フラックスが大陸沿岸を中心に見られ, 特に夏に顕著である。また, 南極域の水循環は, 全球平均と比べて活発で, 特に冬には顕著であることもわかった。
- 国立極地研究所の論文
著者
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山崎 孝治
北大院地球環境
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山崎 孝治
北海道大学地球環境科学研究院
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Yamazaki Koji
Graduate School Of Environmental Earth Science Hokkaido University
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