アカマツ林におけるセルロースの生産に関する研究 (V) : 単木におけるセルロースの標準含有量および総含有量について(林学部門)
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概要
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単木における標準容積密度数, 標準セルロース含有量およびそれらの総含有量に関して胸高直径, 樹高, 幹材積および年令との関係について検討を行なった。各含有量の相互関係について得られた結果は次のとおりである。1)標準容積密度数および標準セルロース含有量は胸高直径, 樹高および材積とは各因子の増加にともなって極大点を経て減少する2次の回帰式で示される。2)標準含有量は年令との関係において次式の修正指数曲線式がよく適合することが示された。Y=K-ab^t (K>0,a>0,0<b<1,t=0,1,2,3……)3)年令との関係において, 木材質の骨格物質であるセルロースは成熟期に入ってからはほとんど経時な変化はなくコンスタントとなり材積主長と全く同じ経過をたどるが, 充填物質を含んでいる容積密度数はその後も生長増加が続くことが示された。4)単木重量および単木のセルロース含有量と胸高直径, 樹高, 幹材積および年令との関係は両対数表示の直線式で示された。5)単木重量と各因子との関係においては材積の影響が大きいことがわかった。
- 京都府立大学の論文
- 1971-10-15
著者
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