白山ブナ林の構造(林学部門)
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概要
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ブナ林の生長法則解明の一還として極盛相にある白山ブナ林の構造を調査した。その結果つぎの諸点が明らかになった。1)白山ブナ林の構造について平均的モデルを示すと 本数 : 230本/ha, 蓄積 : 250m^3/ha, 直径範囲 : 6∿100cm (38cm)樹高範囲 : 6∿26m (18m), ブナの材積占有率 : 70%, ただし( )は平均値2)ブナ林の年令構成については, 尾上郷川流域部で最高360年, 平均220年, 大白川の方では最高319年, 平均190年であった。樹令と根元直径とは相関があり, 2次曲線式であらわすことができた。3)胸高直径および樹高の分布型は2峰型や分散型など不規則であるが, 径級配分はいずれの林分も中・大径木で約90%を占めた。4)ブナ林における林木の形質について林分間の比較を試みた結果, 相対材積θ_<0.9>は尾上郷川流域部の方が大きかった。これは逆に大白川の形状比τが大きいことを反映したものと思われる。
- 1979-12-20
著者
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