マウス悪性腫瘍に対するアロエの効果
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概要
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キダチアロエを用いて抗腫瘍効果を調べた。1)マウスに対する急性毒性LD_<50>は, アロエジュース凍結乾燥粉末として3960〜2580mg/kgであった。ジュースに換算すると約120ml/kgとなった。2)マウスEhrlich癌(腹水型と固形型)に対して, むしろ増殖促進を-示し, 対照群よりも死期を早める傾向がある。3)2,7-Bis(acetamino) fluorene食によって得られたマウス原発性肝癌に対しても増殖促進, 組織像の不均一性の拡大が認められ, 宿主にとって, かえって好ましくない傾向を示した。以上, 一般に潰瘍に著効を有すと言われているアロエの使用にあたり, 悪性腫瘍への適用は一考を要すると思われる。
- 九州大学の論文
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