抗腫瘍療法を見出す際の効率的な実験法(その3) : マウス固型腫瘍に対する放射線+温熱療法に併用する薬物の投与時期
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概要
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マウスsarcoma180固型腫瘍に対する放射線・温熱・UFT(Tegafur製剤)の三者併用効果を検討した。実験は著者が考案し, 開発した簡易スクリーニング法で行い, 放射線照射直後温熱療法に併用するUFTの投与時期での治療効果の違いを取り扱った。結果はUFTを放射線+温熱療法の後に投与した方が前に投与した場合より勝れていた。放射線・温熱・UFTによる併用療法の報告は他に見当らず, 本実験の成績を直接比較評価することはできなかったが, 放射線と5-FUの二者併用を検討した過去の信頼出来る成績と一致し, 悪性腫瘍に対する集学的併用療法での各種治療法の順序と間隔の重要性を示唆できた。
- 九州大学の論文
- 1988-03-28
著者
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