抗腫瘍療を見出す際の効率的な実験法(その2) : マウス固型腫瘍に対する放射線と温熱の併用効果
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概要
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1) 本研究は悪性腫瘍に対する治療法を開発する場合の実験の簡易化を目指して試みたものである。簡易化のポイントは治療開始時の担腫瘍マウスの体重の分布, 腫瘍サイズの巾を出来る限り細かい集団としておくことで, 一匹の動物で一つの治療法の検討が行え, 少数の動物で多種類の治療法の検討が出来た。2) マウスsarcoma180腫瘍の治療に放射線と温熱を用いて併用効果を検討した。特に両者の順序と間隔の問題をとりあげたが, 放射線直後あるいは遅くとも50分以内に温熱療法を施すとすぐれた治療効果が期待出来, 温熱を先きに行った場合は概して良くなかった。前記簡易法で行って得たこの結論は過去の多くの研究成果とほぼ一致しており本研究法の信憑性が保証された。
- 九州大学の論文
- 1987-02-28
著者
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