<ノート>ロックとルソー : 身体形成のとらえ方について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ロックとルソーを比較することは容易ではない.最初に両者の比較の可能性についても疑問が残るところであろう.それは表面的部分的比較ならともかく,両者の思想構造の内面的に立ち入った本格的比較が果して可能であろうか,という疑問である.こうした疑問が生じるのは両者の場合,その教育論だけをみてもその全体的原理的にはきわめて似通った精神によって貫かれているのであるが,しかし一方においてはルソーのロック評価の仕方はきわめて微妙な点も含んでいるのである.本論においては啓蒙期の入口に立つロックと,その超克者ルソーの人間析出への試みとして教育に対する両者の考え方に焦点をあてつつ,身体形成の意図するところを試みた.
- 愛知工業大学の論文
- 1975-03-30
著者
関連論文
- 身体活動における呼吸ガス代謝と心機能との関係について(二)
- 身体活動における呼吸ガス代謝と心機能との関係について(一)
- 文学作品にみられる身体について : 谷崎潤一郎の諸作品を手がかりとして(総合教育教室)
- 19世紀イギリスにおける民衆娯楽の衰退過程
- 筋肉的キリスト教徒とジェントルマン : 概念の変容過程の問題とかかわって
- C.Kingsleyの作品にみられる『ジェントルマン』の概念 : 概念の変容過程の問題とかかわって
- "Self-help"にみられる『ジェントルマン』概念 : 19世紀『ジェントルマン』概念研究の手がかりとして
- 「スペクテーター」にみられる教育論 : 18世紀初期『ジェントルマン』概念研究の手がかりとして
- 『ジェントルマン』概念と身体運動の史的研究 : Shakespeare.Wの諸作品における『ジェントルマン』概念と身体運動の係わりを中心として
- 『ジェントルマン』概念過程における身体運動の史的研究(1) : Th. Elyotの"The Boke Named the Gouernour"を中心として
- 近代イギリス・スポーツの発展に関するピューリタニズムの意義について (II) : James I, Charles I の "The declaration of Sport" の研究を中心として
- 近代イギリス・スポーツの発展に関するヒューリタニズムの意義について
- ジャンージャック・ルソーと体育
- ロックとルソー : 身体形成のとらえ方について
- J-J Rousseauの体育思想へのアプローチ : そのII 「公教育思想」の研究を中心として
- J-J Rousseauの体育思想へのアプローチ : 「evaluation of ancient history」の研究を中心として
- 荒涼館にみられる『ジェントルマン』概念 : 19 世紀『ジェントルマン』概念研究の手がかりとして
- 「エミール」の体育史的考察 : 古代史評価の問題を中心にして : 歴史的研究
- 文学作品にみられる身体について : 岡本かの子の諸作品を手がかりとして
- イギリス文学にみられるスポーツについて(3) : C.Dickensと「合理的娯楽」運動
- イギリス文学にみられるスポーツについて(2) : C.Doyleの諸作品を手がかりとして
- イギリス文学にみられるスポーツについて : C. Doyleと大英帝国