合衆国連邦議会技術評価局によるナース・プラクティショナーの評価
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概要
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ナース・プラクティショナー(NP)は登録看護婦の役割を発展させる形で1960年代半ばに誕生した。現在彼らは従来医師の行ってきた診断, 処方を行うことが可能なプライマリ・ケア提供者である。しかし, 医師との確執や法律上の制限があり, 予定した活動が行われるためには期間を要してきた。本稿では, 1985年に連邦議会技術評価局によって行われた「ナース・プラクティショナー, 医師アシスタント, 助産看護婦 : 政策分析」というケース・スタディを通じ, NPの評価された役割について検討した。その中でNPのケアの質は医師と同等であり, 特に患者とのコミュニケーション, 継続的な患者の管理は医師よりも優れていると評価された。また, 過疎地住民, ナーシング・ホーム在院者, 貧困者など医療を受ける機会に恵まれない人々にNPは有効であるとされた。このケース・スタディは, NPが当時のアメリカの医療に不足していた部分を埋める形で展開してきたことを明らかにした点で重要であるといえる。
- 2001-03-10
著者
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