看護学科の学科志望動機,人生の意味・目的意識,性格特性の関連について(II)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昨年に引き続き看護学生の学科志望動機,人生の意味・目的意識,性格特性の関係について,質問紙,PIL,TEGを用いて調査した。データは,横断的および縦断的に分析され,以下の結果を得た。動機得点は,1・2年生が3年生よりも有意に高い(p<.01)。動機因子得点を学年間で比較すると,「資格」因子のように現実的な動機では,学年間差はみられない。動機得点を縦断的にみると,学年があがると低下する傾向にあるが,減少率の小さい群と大きい群を比較すると,減少率の小さい群はPIL得点が少し上がっており,減少率が大きい群はPIL得点が大きく低下していた。PIL得点の学年間比較において,本研究では,今までのPIL研究で言われている一般的傾向(1年生>3年生>2年生)ではなく,有意な差はないものの1年生>2年生>3年生という結果を示した。このことから,コホートの特性を考慮する必要性が示唆された。TEGでは,昨年同様全体的にはNP>FC>AC>A>CPのM型を示した。しかしながら,PIL得点の低い群では,AC>NP>FC>CP>AのN型を示した。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 2001-03-31
著者
-
丸山 真理子
秋田赤十字病院心療センター
-
花屋 道子
弘前大学教育学部学校教育教育心理学
-
齋藤 和樹
看護学科(臨床心理学)
-
小林 寛幸
秋田県中央児童相談所北支所
-
柴田 健
秋田県中央児童相談所北支所
-
小林 寛幸
秋田県大館鹿角健康福祉センター
-
柴田 健
秋田県大館鹿角健康福祉センター
-
花屋 道子
弘前大学教育学部
-
花屋 道子
弘前大学教育学部心理学科
-
齋藤 和樹/丸山
看護学科/秋田赤十字病院/秋田県大館鹿角健康福祉センター/弘前大学教育学部/秋田県大館鹿角健康福祉センター
関連論文
- 研究室コミュニティに対するグループ・アプローチの適用
- 看護学生の対応行動に関する研究 : 投影的方法を用いた分析
- 看護学生と看護者の言語的コミュニケーションの特徴 : ロールプレイングにおける言語量と会話内容の分析から
- 日本版 IFEEL Pictures Test を用いた看護学生の表情認知の特徴 : A大学看護学生の場合
- 看護学生・看護師の非言語的コミュニケーションの実態 : 患者側の主観的評価からみた比較
- 看護学生のコミュニケーションの実態 : 教育系学生との比較
- 看護学生の対応行動に関する研究 : 投影的方法を用いた分析
- 看護学生の学科志望動機,人生の意味・目的意識,性格特性の関連について : PILとTEGの分析を通して
- 赤十字国際救援派遣要員のストレス要因分析
- 看護学生における人生の意味・目的意識の変化について : PILのパートAの縦断的分析
- 看護学科の学科志望動機,人生の意味・目的意識,性格特性の関連について(II)
- グループ・アプローチと教員養成 : 自己と出会う体験の提供