看護学生の学科志望動機,人生の意味・目的意識,性格特性の関連について : PILとTEGの分析を通して
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概要
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職業意識や人生の意味・目的意識がある程度はっきりした看護学生に対しての適切な教育を考える手がかりとして,本学看護学科の学生に学科の志望動機を調査する質問紙,PIL,TEGを実施した。その結果,志望動機に関して,「資格」「社会貢献」「適性」「夢・憧れ」「将来展望」「家族」「能動」の7因子を抽出した。動機得点とPIL得点の平均値の学年間比較では,1年生が2・3年生に比べて有意に高く,社会貢献,適性,将来展望という主観的要素が強く影響する因子が1年生で有意に高かった。このことから,看護職に対する1年生の現実認識の甘さと,2・3年生では,それが修正されていることが推測された。一方,夢・憧れ,能動といった因子は学年間で差がなく,これらは修正されることなく持ち続けると考えられた。また,全体の志望動機得点とPIL得点の合計には相関が認められ,性格特性としては,NPが高いことが看護学生の特徴として示された。
- 2000-03-31
著者
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丸山 真理子
秋田赤十字病院心療センター
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花屋 道子
弘前大学教育学部学校教育教育心理学
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齋藤 和樹
看護学科(臨床心理学)
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小林 寛幸
秋田県中央児童相談所北支所
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柴田 健
秋田県中央児童相談所北支所
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田多 香代子
秋田赤十字病院
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花屋 道子
弘前大学教育学部
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花屋 道子
弘前大学教育学部心理学科
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齋藤 和樹/小林
看護学科/秋田県中央児童相談所北支所/秋田赤十字病院/弘前大学教育学部/秋田県中央児童相談所北支所
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