<原著>骨髄移植を受けた患者家族の不安内容の分析
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概要
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骨髄移植を受けた患者家族の不安構造を分析し, 骨髄移植の治療過程の中での家族の関わりを明らかにすることを目的に研究を行った。対象は同種骨髄移植を受けた患者家族6名であり, 半構成的面接法により1回につき30分から60分の面接を行った。面接内容は移植決定から無菌室退室後の不安について3期に分け逐語録に起こし分析した。その結果, (1)移植を決定した時から無菌室入室までの不安は「病名を聞いた時の衝撃」「病気, 移植に関する知識不足」「病気, 移植に関連した情報探求行動」「ドナーが見つかった安心感」「ドナーの骨髄採取術への不安」(2)無菌室入室時から退室までの不安は「患者のそばで直接的に役立てないことへの無力感」「いてもたってもいられない行動「再発, 死への不安」(3)無菌室退室後の不安は「思った以上の回復」「生きていてくれるだけで十分」「生活のすべてが悪化するのではないかという不安」「安心する要因」の12のカテゴリーが抽出できた。以上のことより, 骨髄移植を受ける家族には患者が無菌室入室中は無力感を強く抱いており, 見守ることも一大切な役割であることを支持する必要がある。また, 退院後の家族は, 患者が生存していること自体に感謝していることが明らかにされた。看護婦は家族の不安を受け止め, それぞれの段階に応じた家族援助を行うことが示唆された。
著者
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神田 清子
群馬大学医学部保健学科
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石田 和子
群馬大学医学部附属病院看護部
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石田 和子
群馬大学医学部附属病院
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神田 清子
群馬大学医学部
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神田 清子
群馬大学医療技術短期大学部
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石田 和子
群馬大学医学部附属病院 看護部
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中村 美代子
本庄児玉看護専門学校
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中村 美代子
群馬大学医学部附属病院第三内科
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森田 久美子
群馬大学医学部附属病院第三内科
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茂呂 木綿子
群馬大学医学部附属病院第三内科
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