禁煙を契機に発症したと考えられた潰瘍性大腸炎の1例
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概要
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症例は59歳，男性．元来，愛煙家であり，25本/日，35年間の喫煙歴があった．左肺巨大嚢胞を認めたため禁煙を開始したところ，1カ月後より水様性下痢と血便が出現し，当科受診となった．下部消化管内視鏡検査にて全大腸にびまん性の発赤粗造粘膜と血管透見像の消失を認めた．除外診断を行い，特徴的な下部消化管内視鏡と生検組織所見，および再燃寛解を繰り返す臨床経過より潰瘍性大腸炎と診断した．本症例は，禁煙を契機に発症したと考えられ，喫煙と潰瘍性大腸炎の関連を考察するうえで興味深い．中高年発症の潰瘍性大腸炎症例では，喫煙歴は重要な因子であると考えられ報告した．
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2011-03-05
著者
-
向坂 彰太郎
福岡大学医学部消化器内科
-
二村 聡
福岡大学病理学
-
向坂 彰太郎
福岡大学 消化器内科
-
向坂 彰太郎
福岡大学病院 卒後臨床研修センター
-
渡邉 隆
福岡赤十字病院 消化器科
-
江口 浩一
福岡大学 消化器内科
-
冨岡 禎隆
福岡大学 消化器内科
-
山本 智文
福岡赤十字病院内科
-
二村 聡
福岡大学医学部病理学教室
-
渡邉 隆
福岡大学医学部消化器内科
-
青柳 邦彦
福岡大学医学部消化器内科
-
船越 禎広
福岡大学医学部消化器内科
-
山本 智文
福岡大学医学部消化器内科
-
江口 浩一
福岡大学医学部消化器内科
-
山口 真三志
福岡大学医学部消化器内科
-
冨岡 禎隆
福岡大学医学部消化器内科
-
青柳 邦彦
福岡大学病院 消化器内科
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