カリン中ポリフェノール画分による新型インフルエンザウイルスの感染抑制効果
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概要
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我々は,カリン(Chaenomeles sinensis)中の高分子ポリフェノールの季節性インフルエンザウイルス A/Udorn/ 307/72 (H3N2)に対する感染性中和活性および赤血球凝集抑制効果を既に報告している. カリン中の活性画分CSD3を用いて,新型インフルエンザウイルス A/Chiba/1001/2009 (H1N1) pdm に対する赤血球凝集抑制活性および感染性中和活性を評価したところ,5 μg/ml のCSD3で処理したウイルスは赤血球凝集価が約1/2に,感染性が約1/10に減少することが明らかになった.250 μg/mlの処理では感染価は1/3 000に減少したこれらの結果は,カリン中の抗インフルエンザウイルス活性成分は,H1N1新型インフルエンザウイルスに対しても有効であることを示す.更に,赤血球凝集価の減少以上に感染性が減少したことからウイルス吸着段階以降における抑制作用の存在が示唆された.
- 2011-10-15
著者
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山本 樹生
日本大学医学感度婦人科学教室
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黒田 和道
日本大学医学部微生物学
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桜井 孝治
(株)ロッテ中央研究所
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清水 一史
日本大学 免疫学・微生物学講座
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清水 一史
日本大学医学部微生物学
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黒田 和道
日本大学 免疫学・微生物学講座
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桜井 孝治
株式会社ロッテ中央研究所
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清水 一史
日本大学医学部免疫学・微生物学講座
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清水 一史
日本大学医学部免疫学・微生物学部門
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黒田 澤井
(株)ロッテ中央研究所
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佐々木 裕
日本大学医学部感染症ゲノム研究センター
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西川 智子
日本大学医学部感染症ゲノム研究センター
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