ミトコンドリア障害と神経系のアポトーシス : アルツハイマー病解明へのアプローチ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「細胞の自殺プログラム」として見いだされたアポトーシスは,胎生期における器官形成や各器官での新陳代謝に伴う細胞死のみならず,虚血性病変や悪性腫瘍などでの細胞死においても関与することが示され,生理的あるいは病態的いずれの細胞死においても重要な役割を果たすことが明らかとなってきた.中枢神経系においても,アルツハイマー病およびパーキンソン病などの神経脱落疾患においてアポトーシスの関与が見いだされた.このような背景のもと,種々の疾患において,アポトーシスの発現制御機構の解明を通した新たな治療法開発へのアプローチが,国内外ともに最近の研究の潮流となりつつある.本稿では,アルツハイマー病におけるアポトーシスについて,アミロイドβペプチドによるミトコンドリア障害を中心に最近の研究の進展を紹介する.
- 2009-10-01
著者
-
田熊 一敞
金沢大学 大学院自然科学研究科 薬物治療学
-
田熊 一敞
大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学分野
-
吾郷 由希夫
大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学分野
-
松田 敏夫
大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学分野
-
片岡 駿介
大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学分野
-
松田 敏夫
大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態
-
松田 敏夫
阪大(薬)薬理学
-
松田 敏夫
大阪大学大学院薬学研究科複合薬物動態学
-
松田 敏夫
大阪大学大学院薬学研究科
-
田熊 一敞
大阪大学大学院薬学研究科薬物治療学分野
-
吾郷 由希夫
大阪大学大学院薬学研究科薬物治療学分野
関連論文
- メタンフェタミン誘発行動感作への前頭葉セロトニン神経系の関与
- マウスメタンフェタミン誘発行動感作への前頭葉セロトニン神経系の関与
- ミトコンドリア障害と神経系のアポトーシス : アルツハイマー病解明へのアプローチ
- うつ病と副腎皮質ステロイドホルモン受容体
- 組織プラスミノーゲン活性化因子による依存性薬物の報酬効果の制御
- メタンフェタミン誘発性ドパミン遊離の逆耐性形成における組織プラスミノーゲン活性化因子の役割
- Pentylenetetrazole 誘発キンドリングにおける matrix metalloproteinase-9 の動態および機能解析
- 29-P3-22 更年期障害モデル動物の記憶障害に対するコリンエステラーゼ阻害薬の改善効果(薬物治療,社会の期待に応える医療薬学を)
- 覚せい剤による依存・精神病性障害と認知機能障害における組織プラスミノーゲン活性化因子の関与
- 放射状迷路を用いた Delayed spatial win-shift 課題による空間作業記憶の評価