カイワレダイコン (Raphanus sativus L. 'Kaiwaredaikon (Japanese radish sprout)') の生育および抗酸化活性に与える給水量の影響
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概要
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カイワレダイコン(Raphanus sativus L. ‘Kaiwaredaikon (Japanese radish sprout)’)の生育および抗酸化活性に与える給水量の影響について検討した.3水準の給水量すなわち300 ml,500 ml,700 ml(栽培試験終了時の土壌含水率はそれぞれ60%,70%,80%)の試験区を設定し,カイワレダイコンを栽培した.そして,それぞれの試験区における胚軸長,新鮮重,含水率,新鮮重1gあたりの抗酸化活性,総ポリフェノール含量を測定した.その結果,給水量が少ない区ほど胚軸長は短くなり,新鮮重および含水率は低下した.一方,新鮮重1gあたりの抗酸化活性は上昇し総ポリフェノール含量も増大した.また,新鮮重1gあたりの抗酸化活性と新鮮重1gあたりの総ポリフェノール含量との間には正の相関があることが認められ,給水量が少なくなるにつれてカイワレダイコンの新鮮重1gあたりの抗酸化活性が増大したのは,新鮮重1gあたりの総ポリフェノール類含量が増したためであることが示唆された.本研究により,給水量を制限して栽培することは,カイワレダイコンの新鮮重1gあたりの抗酸化活性を高めることに有効であることが明らかとなった.
- 2009-06-01
著者
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清水 浩
京都大学大学院農学研究科
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松本 恵子
東京工科大学応用生物学部
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多田 雄一
東京工科大学応用生物学部
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澁澤 栄
東京農工大学農学部
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澁澤 栄
東京農工大学 大学院共生科学技術研究院
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澁澤 栄
Tokyo University Of Agriculture And Technology
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多田 雄一
東京工科大学バイオニクス学部
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澁澤 栄
東京農工大 農
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清水 浩
京都大
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