訪問看護ステーションにおける感染症の全国調査
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概要
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訪問看護ステーション利用者の感染状況を把握する目的で,2005年1月における東京都内の訪問看護ステ—ション134事業所,2006年3月における東京都を除く全国の訪問看護ステーションから無作為に抽出した523事業所の利用者の背景と感染症の状況について,事業所責任者に質問紙調査を行い,1) 訪問看護ステーションの50%以上で感染症の診断を受けた利用者がいた.2) 主な感染症は肝炎,創傷感染,肺炎,膀胱炎などである.3) 感染症による死亡の原因としては,事業所の25%以上が肺炎をあげていた.4) 膀胱カテーテル留置の利用者がいる事業所は80%以上,褥創が75%以上,気管切開60%であり,感染のリスクを抱えている利用者のいる事業所は多い,との結果が得られた.これらの結果からは,現在の訪問看護ステーションの利用者には易感染性患者の存在の大きいことが示されており,訪問事業に関わる職種間の組織的な感染対策が望まれた.
- 2008-09-25
著者
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村井 貞子
東邦大学医療短期大学
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村井 貞子
東邦大学医学部看護学科
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峯川 美弥子
東邦大学医学部看護学科
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山口 綾子
聖路加看護大学大学院
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美ノ谷 新子
東邦大学医学部看護学科
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美ノ谷 新子
日本赤十字秋田看護大学
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