25℃で保存したイチゴおよびチェリーにおけるカビの発育状況
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概要
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市販のイチゴ10パック(211粒),チェリー18パック(441粒)について,25℃保存した場合に果実表面に発育してくるカビを分離,同定してカビの発育状況を調査した.イチゴ211粒中208粒(98.6%),チェリー441粒中193粒(43.8%)にカビの発育を認めた.イチゴから最も多く分離されたカビは,Botrytis cinerea (81.0%)で,次いで,Cladosporium, Alternaria alternata の発生率が高かった.チェリーから最も多く分離されたカビは,Alternaria (28.7%)で,次いで,Penicillium, Botrytis, Cladosporium 発生率が高かった.パック単位のカビ発生率では,チェリーでは,パックによりカビの発生率に差が認められた.果実上のカビ発生部位は,果実同士の接触があるような部位に発生しやすい傾向が認められた.
- 社団法人 日本食品衛生学会の論文
- 2008-04-25
著者
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