挿入因子IS4Bsulを利用したPCR法による市販納豆菌の識別
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) 市販納豆菌(宮城野株,成瀬株および高橋株)および自社納豆菌株KA-145から抽出したDNAを用いてIS4Bsu1をプローブにしてサザンブロット解析を行ったところ,HaeIIIで制限酵素処理した際に,成瀬株および高橋株に菌株特異的なバンドが検出された.(2)iPCRおよびシークエンス解析により,成瀬株および高橋株に特異的に挿入されているIS4Bsu1コピーのゲノム領域を明らかにした.(3)成瀬株および高橋株に特異的に挿入されている菌株特異的なIS4Bsu1コピーの近傍にプライマーを設計してPCRを行ったところ,成瀬株および高橋株を識別できた.また,成瀬株および高橋株を識別する2種のプライマーセット(NADおよびTAD)とKA-145株を判別するプライマーセット(KAD)を混合してPCR行い,宮城野株,成瀬株,高橋株およびKA-145株をマルチプレックスPCRによって識別できることを確認した.
- 2008-08-15
著者
-
稲垣 秀一郎
株式会社丸美屋
-
斎藤 彰
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
-
芥川 浩志
株式会社丸美屋
-
稲垣 秀一郎
Graduate School Of Science And Technology Kumamoto University
関連論文
- 挿入因子IS4Bsulを利用したPCR法による市販納豆菌の識別
- イネ種子根における酸性処理誘導遺伝子のcDNAマイクロアレイによる発現解析への主成分分析の適用
- サツマイモデンプン粒結合型スターチシンターゼ遺伝子の構造解析
- RFLPマーカーによる水稲中間母本農8号の穂ばらみ期耐冷性のQTL解析
- イネの制限酵素断片長多型(RFLP)地図
- (250) 「Modan」由来イネ縞葉枯病抵抗性遺伝子 Stv-b^i の染色体上の存在領域の推定 (日本植物病理学会大会)
- 食品産業副生物利活用のための機能性食品への転換(バイオマス利活用の最新技術)
- 大豆煮汁からの醸造酢の製造とその機能性
- 1F15-2 黒豆納豆大豆煮汁から製造した醸造酢のアポトーシス誘導(食品科学・食品工学,一般講演)
- 挿入配例(IS4Bsu1)を利用した納豆菌株 KA-145 判別法の確立
- RFLPによるイネ幼苗期耐冷性の解析
- 大豆煮汁の機能性食品への転換
- 食品未利用資源の有効利用を目的とした,大豆煮汁からの醸造酢の製造とその抗腫療活性調査
- エタノール発酵過程で生成するアポトーシス誘導物質・トリプトフォール
- 3S2AM2 食品産業副生物利活用のための機能性食品への変換(バイオマス利活用の最新技術,シンポジウム)