肝癌細胞に存在する癌幹細胞形成過程でのCD133の関与
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概要
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最近の幹細胞生物学の知見から,腫瘍は不均一な細胞集団が階層性を形成しており,その頂点に位置する癌幹細胞が腫瘍形成能を維持していると考えられている.本研究ではアフラトキシンB1 誘発ラット肝癌K2細胞とヒト肝癌Huh7 細胞における,幹細胞特異的な細胞表面マーカーCD133 の発現をRT-PCR と免疫染色により解析した.その結果,両肝癌細胞においてCD133 mRNA の高発現が認められると共にCD133 陽性細胞が高頻度に検出された.また,RNA 干渉によりHuh7 細胞のCD133 の発現を減少させると,幹細胞で特異的に発現し癌細胞の増殖や多剤耐性に関与するABC トランスポーターであるABCG2 遺伝子の発現が減少した.これらの結果は,少なくとも肝癌細胞における癌幹細胞の発生に,異常なCD133 の発現が関与しいていることを示唆している.
- 2008-07-31
著者
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川崎 靖
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
-
山崎 富生
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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轟 里紗
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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坂村 宣之
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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後藤 良隆
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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古宮 裕子
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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倉部 誠也
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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安達 尚美
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
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三浦 成敏
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
-
田代 文夫
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科
-
田代 文夫
東京理科大学基礎工学部生物工学科
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