USY型ゼオライト担持Pd-Pt触媒の芳香族水素化活性に及ぼすYb添加量の影響
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概要
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イッテルビウム(Yb)で修飾したUSY型ゼオライトを担体として,パラジウム─白金(モル比Pd : Pt=4 : 1)触媒を調製し,触媒性能に及ぼすYb担持量(0〜10.0 wt%)の影響について検討した。Yb添加量が少量(<5.0 wt%)の場合,Pd-Pt粒子の分散度が向上し,テトラリンの水素化活性および4,6-ジメチルジベンゾチオフェンの脱硫活性も向上することが見出された。また,Ybの添加により,水素化脱硫よりもテトラリンの水素化が著しく促進されること,Yb無添加の触媒に比べテトラリン水素化活性がテトラリン濃度の影響を受けにくいことが分かった。一方,Pd-Pt/Yb-USYのアンモニア吸着熱測定により,Ybの添加に伴いUSY上の全体の酸量は変化しないが,強酸点量が減少し,中〜弱酸点量が増加すること,またCO吸着法による分散度測定(吸着温度=50℃)から,Yb添加によりPd-Pt粒子表面が硫化されやすくなることが分かった。しかしながら,Ybの添加により200℃以上の還元雰囲気下ではPd-Pt相と硫黄の親和力が弱くなることがTPR測定から確認された。これらのことから,Pd-Pt/Yb-USY触媒は水素化反応条件下で高い耐硫黄性と芳香族水素化能を有し,芳香族分を多く含む原料油の水素化にも有効であることが分かった。
- 2008-01-01
著者
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鳥羽 誠
(独)産業技術総合研究所 新燃料自動車技術研究センター
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望月 剛久
(独)産業技術総合研究所 新燃料自動車技術研究センター
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葭村 雄二
(独)産業技術総合研究所 新燃料自動車技術研究センター
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葭村 雄二
(独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門
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鳥羽 誠
(独)産業技術総合研究所
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葭村 雄二
(独)産業技術総合研究所新燃料自動車技術研究センター
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森田 芳弘
触媒化成工業(株)触媒研究所
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