アワビの筋萎縮症原因体の性状に関する検討
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概要
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アワビの筋萎縮症原因体の性状を知るために, クロアワビ稚貝を用いて感染実験を行った。 病貝磨砕濾液へ浸漬後12℃で飼育した場合, 実験終了時の60日後においても異常細胞塊の形成は軽度であった。 18℃では40日以降, 重症個体の割合が実験終了時まで増加した。 24℃では病変は概して経度で, 40日以後快方に向かった。 自然発症クロアワビ稚貝の筋注法による感染力価は約103 ID50/mL/g 軟体部重量であり, 筋注接種40日後の実験感染個体のそれは約105であった。 原因体は孔径220 nm のフィルターを通過し, 100 nm のフィルターは通過しなかった。
- 2000-12-15
著者
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