発熱児に対する母親の認知と対処行動 : 1,089名の母親の現状分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
母親の発熱に対する知識,不安,認知,対処行動などの現状を明らかにする目的で,乳幼児の母親1,089名を対象に質問紙調査を行った.多くの母親(92%)はlow grade feverを高熱と同様に捉え,半数の母親(46%)が38℃未満の発熱でさえ恐怖感を抱いていた.発熱に関する知識は誤解も多く,発熱自体が熱性けいれんや脳障害を引き起こすことがあるとするものも多数あった.対処行動では発熱の程度に応じて水分摂取,保温,積極的解熱などさまざまだが,どの発熱レベルでも冷却ジェルシートの効果に頼る傾向が示され,初期の手軽な対処行動となっている.また,発熱による合併症の知識の少ない母親ほど合併症への不安がより強く,脳神経系の合併症に関する誤った知識をもっていることが明らかになった
- 日本小児保健協会の論文
- 2006-07-31
著者
関連論文
- 便秘症状を有する女子学生への蒸気温熱シートによる加温効果 : 便秘評価尺度と便形スケールによる検討
- 北海道北部における生後1ヵ月児を持つ母親の乳幼児突然死症候群に対する知識の現状
- 肩こり女性の肩甲部蒸気加温における温熱効果
- 外来で母親の付き添いのもとに座位で採血あるいは点滴を受ける幼児の対処行動
- 小児科外来で採血・点滴を座位で受ける乳幼児に付き添う家族の認識
- 鼻腔拡張テープが鼻腔横断面積と鼻腔抵抗に及ぼす影響について
- ネーザルストリップ(Nasal Strip) 使用が鼻腔抵抗に与える影響について
- 発熱児に対する母親の対処行動の特徴
- 温熱シートによる長時間温罨法が若年女性の便秘症状に及ぼす影響
- 小児の救急外来受診と病児の親の不安傾向 A市立総合病院における受診動向からの分析
- 蒸気温熱シートによる若年女性の月経随伴症状緩和の有効性
- 看護学生と他学科学生の乳幼児に対するイメージの比較
- 看護系学生と非看護系学生および保育系学生の乳幼児に対するイメージの比較
- 小児看護実習後の看護学生の乳幼児に対するイメージ
- 発熱に関する知識提供のパンフレットを使った母親への健康教育 小児科外来における指導とその効果
- 発熱児に対する母親の認知と対処行動 : 1,089名の母親の現状分析
- 大学病院と公立病院における小児科看護師の発熱対処行動 : 冷却ジェルシートに関する知識と発熱児への対応
- ラット褐色脂肪組織のNO合成酵素mRNAの変動
- 一酸化窒素測定装置
- 小児科外来で座位での処置に参加する家族の受け止め
- 蒸気温熱シートによる若年女性の月経随伴症状緩和の有効性
- 高齢者における蒸気温熱シートによる下腹部湿熱加温の便秘改善効果
- 看護系大学生のもつ乳幼児に対するイメージの変化(第2報):保育系短大生との比較による学習効果の相対的特徴
- 膝関節痛のある高齢者への温罨法による疼痛緩和の効果
- 蒸気温熱シートの適用による健康な女子学生の排尿回路とQOLに及ぼす影響
- 道北地域における気管支喘息の子どもと保護者の自己管理の現状と課題
- 看護系大学生のもつ乳幼児に対するイメージの変化(第1報):小児看護学領域学習前後の比較による学習効果の検討
- 道北地域における女子高校生の服装と月経痛との関連性についての実態調査
- 子どもの発熱に対する看護職の認知と対処行動 : 738名の看護職の現状分析
- 湿熱加温の健康な若年女性の排尿回数およびQOLへの影響
- 子どもの処置への付き添いに対する親の思い : 乳幼児の採血・注射場面における親の思いの比較
- 北海道における気管支喘息児のコントロール状態と家庭での自己管理との関連性
- 道北地域における気管支喘息児のコントロール状態および養育者が行うセルフ・ケアに関する実態調査 ―郡部と都市部との比較―
- 膝関節痛を自覚する高齢者への湿熱加温による疼痛およびQOLの改善効果
- 北海道における気管支喘息児の喘息コントロール状態と保護者による自己管理の実態
- 湿熱加温の健康な若年女性の排尿回数およびQOLへの影響
- 北海道における気管支喘息児のコントロール状態と自己管理の現状 : JPACの得点による分析