骨伝導による音響信号生成に関する基礎検討
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概要
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人間が知覚する音は、鼓膜から伝搬する空気伝搬振動に加えて、頭骸骨を伝搬する振動も聴覚知覚の要素である.近年は圧電素子等の急速な発展により骨伝導を用いた音響信号生成装置の開発が盛んであるが、その物理的伝搬特性と聴覚知覚との相互関係については明確でない.そこで、本稿ではまず振動素子による"聞こえ"と等ラウドネスとなる気導音受聴時における音圧レベルを用いて骨伝導受聴を音響伝送システムとして捉えた場合の等ラウドネス-振動・音圧相互等価変換手法を提案する.これは骨導、気導、両受聴系における最小可聴レベルとラウドネス変化に対する振動レベルの変動特性を基としていることから、提案手法の実現を念頭に、骨伝導を用いた伝送系における最小可聴値測定、並びに骨伝導・気導、両受聴系でのラウドネス比較実験を実施し、変換手法の妥当性について考察した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-06-17
著者
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渡邉 祐子
東京電機大学情報環境学部音響情報研究室
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浜田 晴夫
東京電機大・情報環境
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浜田 晴夫
東京電機大学情報環境学部音響情報研究室
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渡邉 祐子
東京電機大学情報環境学部
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渡邊 祐子
東京電機大学工学部情報通信工学科音響情報研究室
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浜田 晴夫
東京電機大学情報環境学部
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