耳介形状と正中面上の音像定位の個人差に関する研究(音響信号処理/聴覚/一般)
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概要
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本稿では,耳介形状と音像定位の個人差について検討した.我々は実音源を用いて10名の被験者による正中面上の音像定位試験を実施した.定位試験の結果から被験者間の定位能力の個人差を明らかにし,2名の被験者はほとんど音源と音像が一致していない.個人差の程度は回答角度と提示音源角度の間で自乗平均平方根(RMS)を用いて算出された.定位試験に参加した10名を含む72名の耳介形状の計測を実施した.Martin式により計測された10項目に対し主成分分析を適用した.第1主成分は耳介の'縦軸と突出'因子とみなされた.結果として,第1主成分とRMS値の間で統計的に有意な相関(r=-0.697,P<0.05)があり,正中面上の音像定位は耳介形状の縦軸及び突出と関連性があることが示された.
- 2010-08-02
著者
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柴田 滝也
東京電機大学情報環境学部
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渡邉 祐子
東京電機大学情報環境学部音響情報研究室
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浜田 晴夫
東京電機大学工学部
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浜田 晴夫
東京電機大・情報環境
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浜田 晴夫
東京電機大学情報環境学部音響情報研究室
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舩橋 武雄
東京電機大学大学院情報環境学研究科
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渡邉 祐子
東京電機大学情報環境学部
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渡邊 祐子
東京電機大学工学部情報通信工学科音響情報研究室
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浜田 晴夫
東京電機大学情報環境学部
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