グアガムおよびコレスチラミンがラット血漿コレステロール濃度と糞排泄ステロイドに及ぼす影響の比較
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概要
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水溶性繊維であるグアガムの血漿コレステロール低下の作用機序を知る目的で, 胆汁酸の排泄を促進するコレスチラミンとグアガムの血漿コレステロール濃度に及ぼす影響を比較した。食餌中コレスチラミン含量を1, 2, 4, 6, 8%, グアガム含量を5%とし, グアガム群の摂食量に対するpair-feedingで, 1日2回1時間のmealfeedingで, 10週齢SD系雄ラットを2週間飼育した。コレスチラミンは用量依存的に糞中胆汁酸, 中性ステロイドの排泄量を増加させたが, 血漿コレステロール濃度を有意には低下させなかった。グアガム群の糞中排泄ステロイド量は1%コレスチラミン群の排泄量に相当したにもかかわらず, グアガム群の血漿コレステロール濃度は有意に低下した。これらの結果から, 糞中ステロイドを増加させるだけではコレステロール非負荷ラットの血漿コレステロール濃度を有意に低下させることは難しいこと, グアガムの血漿コレステロール低下作用をステロイド排泄では説明できないことが示された。
- 社団法人 日本栄養・食糧学会の論文
- 1995-08-10
著者
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