水質環境基準の見直しと埋立処分
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
わが国では人の健康および生態系の保護の観点から水質環境基準が設定されており, それを達成する手段の1つとして水質環境基準項目が多量に溶出する廃棄物について無害化処理あるいは遮断型処分場への処分が求められている。今回, 要監視項目の調査結果に基づいてホウ素, フッ素と硝酸性窒素および亜硝酸性窒素の3項目が新たに水質環境基準項目に加えられた。これらの項目についても廃棄物の埋立処分の規制が必要になると考えられるが, これらの項目は従来の水質環境基準項目とは異なる特徴を有しており, その特徴を考慮した規制が必要と考えられる。今後も水質環境基準の継続的な見直しが行われ, それに応じて規制項目も増えていくと考えられるが, それに伴ってモニタリングなどに要するコストが増大することから, 将来的にはバイオアッセイ手法などを組み合わせた埋立廃棄物の効率的な管理が必要になると考えられる。
- 1999-03-31
著者
関連論文
- 土壌, 地下水中におけるテトラクロロエチレンからの塩化ビニルの生成
- 廃棄物のホウ素含有量と溶出量
- 最終処分の埋立土壌のための環境分析試料の作成と応用
- 内分泌攪乱物質と廃棄物
- 廃棄物埋立地浸出水中の有機成分の特性
- 埋立地土壌の評価のための参照試料
- 廃棄物埋立地浸出水から検出された有機成分
- ヒト由来細胞培養系を用いた水環境試料中の有機塩素化合物の毒性評価
- 哺乳動物培養細胞系を用いた水環境試料の毒性評価
- P38 大気中の化学物質の複合曝露による発がんリスクの評価
- 環境インパクトの総合的(ライフサイクル)評価と管理
- 化学物質の水中濃度と底質中濃度の関係
- 廃棄物の不法投棄による環境汚染 -豊島の事例-
- ポストカラムHPLCによる環境水中の微量ほう素と他の無機陰イオンの同時分析法
- 汚染現況を念頭において粒子相・流体相(2相)相互作用を考慮した3次元シミュレーション -井戸媒介性汚染, 地表汚染, 地中からの溶解など-
- GISを用いた茶栽培流域における水質評価法の検討
- 廃棄物処理と環境問題(化学物質リスク管理の現状と方向)
- 環境浄化技術の現状
- 有害化学物質汚染の特性とその対策(化学物質リスク管理の現状と方向)
- 廃家電製品及び廃自動車からのフロン類の経年的・面的な廃棄量推計
- 浅層砂礫層における揮発性有機化合物の気液混合抽出法による土壌浄化と浄化予測
- 茶栽培流域における水質変動のモデル化 : 硝酸性窒素に注目して
- 新たなリスクアセスメントとリスクマネージメントに向けての課題
- 化学物質リスク管理の新たな一手段 : PRT(科学技術のリスクと公共性)
- 土壌・地下水汚染の現状とその対策(化学物質リスク管理の現状と方向)
- 化学物質の包括的管理のあり方
- わが国における土壌・地下水汚染の修復
- 水質環境基準の見直しと埋立処分
- 水環境に係わる化学物質のリスク管理に関する研究
- ダイオキシン類に対する環境政策の動向
- 化学物質の環境リスク
- IV 環境インパクトの総合的(ライフサイクル)評価と管理
- V 環境インパクトの総合的(ライフサイクル)評価と管理 1. 開会にあたって
- PRTR と POPs
- シリーズ「環境に配慮した高分子技術」プラスチックと環境
- 廃棄物処理と環境問題
- 廃棄物処理に伴う有害化学物質汚染に係わる最近の話題
- 地盤環境汚染の現状とその対策 : 4.汚染物質の土中, 地下水中における存在形態
- 地盤環境汚染の現状と対策 : 2.日本における地盤環境汚染の現状
- 土壌 地下水汚染の現状と対策
- 廃棄物最終処分基準の見直し