鉄多孔体による有機塩素化合物の酸化分解
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概要
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通気性のある鉄多孔体を基材とした酸化反応 (フェントン反応) により, テトラクロロエチレン (PCE) 含有水の酸化分解処理を0.35dm<SUP>3</SUP>, 13dm<SUP>3</SUP>の密閉容器にて検討し, 次の結果を得た.<BR>(1) 鉄多孔体は有効なフェントン反応用基材であり, 試料水1cm<SUP>3</SUP>当り50〜60mg, 過酸化水素をH<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>/PCEモル比で5〜10使用し, 攪拌処理すれば約30分後にほぼ全量のPCEをCO<SUB>2</SUB>まで酸化分解することが出来る.<BR>(2) PCEの酸化分解反応速度はH<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>/PCEモル比が5.0〜10の領域で最も大きく, 鉄多孔体使用量<I>W</I> (g/dm<SUP>3</SUP>) と見かけ分解反応速度<I>K</I> (mg/dm<SUP>3</SUP>・h) の間に<BR><I>K</I>=0.102<I>W</I><BR>の関係式を得た.又H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>/PCEモル比が10以上では鉄多孔体表層部に不動態化現象が発生し, 分解速度は低下する.<BR>(3) PCEの酸化分解反応式は<BR>pH>4.0領域では<BR>2Fe+C<SUB>2</SUB>C<I>l</I><SUB>4</SUB>+5H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>→2CO<SUB>2</SUB>+2Fe (OH) <SUB>3</SUB>+4HC<I>l</I><BR>pH<4.0の領域では<BR>2Fe+C<SUB>2</SUB>C<I>l</I><SUB>4</SUB>+5H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>→2CO<SUB>2</SUB>+2/3Fe (OH) <SUB>3</SUB>+4/3FeC<I>l</I><SUB>3</SUB>+4H<SUB>2</SUB>O<BR>鉄多孔体による有機塩素化合物の酸化分解
- 社団法人 化学工学会の論文
- 1995-01-15
著者
-
鈴木 基之
東京大学生産技術研究所
-
向井 達夫
新日本製鐵(株)君津製鐵所
-
竹村 洋三
省エネルギーセ
-
竹村 洋三
新日本製鐵(株)名古屋製鐵所
-
向井 達夫
新日本製鐵(株)新素材事業本部
-
妹尾 健吾
新日本製鐵(株)名古屋製鉄所
-
竹村 洋三
新日本製鐵 (株) 新素材事業本部
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