玄応音義と新撰字境
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概要
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天治本『新撰字鏡』と玄応『一切経音義』25巻との比較に基づき、玄応の引用部分を検討した。その結果、玄応音義の巻14~16、巻19・20を中心に採録していること、それらは17,000項目程度であったと推測されることを明らかにした。The aim of this paper are to research how Shoju (昌住), who was the editor of Shinsenjikyo, used Yiqiejing-yinyi in editing the original Shinsenjikyo and to consider what the contents of the original work were by comparing Shinsenjikyo with Yiqiejing-yinyi. As a result of this research, we find that Shoju quoted half ofYiqiejing-yinyi, and that he had a tendency to concnetrate his quotations especially on some volumes (vol. 14, 15, 16, 19, 20), in which there were sounds and meanings of words from the Vinaya. It seems that Shoju planned the original work as a smaller dictionary, in which there were about 1,700 entries.
著者
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