小児難治性部分てんかんの画像診断 : SPECTとMRIの比較
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概要
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小児期発症の局在関連性難治てんかん患者44例のSPECT, MR1所見を比較検討した。側頭葉てんかん患者での異常所見は, MRIで80%, SPECTで80%に, 後頭葉てんかん患者では, MRIで71%, SPECTで100%に, 前頭葉てんかん患者ではMRIで17%, SPECTで67%に認められた。MRIの異常部位と脳波焦点との一致率は, 側頭葉てんかんでは44%, 後頭葉てんかんでは57%, 前頭葉てんかんでは0%であった。SPECTの血流低下部位と脳波焦点との一致率は, 側頭葉てんかんでは50%, 後頭葉てんかんでは43%, 前頭葉てんかんでは0%であった。MR1異常部位とSPECTの血流低下部位との一致率は, 側頭葉てんかんでは30%, 後頭葉てんかんでは57%, 前頭葉てんかんでは0%であった。SPECTとMRIは, 側頭葉てんかん患者の診断に特に有用であり, 両者同時に施行すべきと考えられた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1990-10-31
著者
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