脳波上焦点性棘波のみを示しシリーズ形成を伴う前屈発作を有する11歳男児例
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概要
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1歳3カ月の発症時から11歳8カ月の現在に至るまで10年間, シリーズ形成を伴う前屈発作がみられた症例を報告した。繰り返し行われたビデオ-脳波同時記録では, 頭部前屈と上肢屈曲に伴い, 脳波上, 高振幅徐波が観察され, West症候群にみられるflexor spasmsと同一発作と考えられた。しかし, 発作間欠時脳波では, 後頭部に限局する棘波のみが認められ, hypsarrhythmiaはてんかん発症時のものも含め一度もみられていない。本症は現在までに報告されているいずれのてんかん類型にも合致しないと考えられる。
- 日本てんかん学会の論文
- 1992-07-31
著者
-
渡辺 一功
名古屋大学小児科
-
根来 民子
名古屋大学小児科
-
麻生 幸三郎
名古屋大学医学部小児科
-
前田 規秀
名古屋大学医学部小児科
-
大木 隆史
名古屋大学医学部小児科
-
羽賀 淑子
名古屋大学医学部小児科
-
鬼頭 正夫
中部労災病院小児科
-
亀頭 正夫
名古屋大学医学部小児科
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