徐放性バルプロ酸ナトリウム製剤(KW-6066N)の薬物動力学的検討 : 単回投与試験およびバルプロ酸の吸収に対する食餌の影響
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概要
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8名の健常人を対象とし, 新しく開発されたバルプロ酸の徐放性錠剤KW-6066Nの薬物動力学的比較検討を行った。徐放錠と, 市販の普通錠(デパケン錠)との600mg単回投与時のパラメータの比較では, Vd, Lag time, Tmax, Cmaxに差があり, Kcl, AUCには差がなく, 両者の生物学的利用度は同等であるが, 利用速度が異なり, 徐放錠の吸収が明らかに遅延していた。食餌摂取は, 徐放錠には影響せず, 普通錠を空腹時に服用した時, 薬物の吸収が促進された。シミュレーションによる徐放錠連続投与時の定常状態における血中濃度の日内変動は, 分二投与で非常に小さく分一投与でやや大きいが, 治療効果を期待する点では許容範囲内にあると考えられた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1988-10-31
著者
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