前頭葉起原の複雑部分発作を示した1例
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概要
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症例は, 頭部外傷(右前頭部陥没骨折)の既往を有し, CTスキャンでは右前頭から側脳室前角に達する低吸収域が認められた男性で, 35歳から複雑部分てんかんとし「治療されていた。47歳, 意識消失と頭の右への回転とで始まり, 頭をうなづくように動かし, 両手の指をもて遊ぶように動かす自動症へと移行する持続50〜60秒の発作が頻発(回以上/時)した。Abrupt onset, rapid recoveryを示すstereotypeの発作で, initial staring, oro-alimentary automatismはみられなかった。脳波一発作同時記録では, 側頭1ではなく, 右前頭部に発作と同期するrapid spikeの出現がみられ, この発作は前頭葉1源の複雑部分発作と考えられた。またこの発作を文献例の発作と対比し, 共通点の多いとを述べた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1985-04-30
著者
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- タイトル無し
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