妊娠性疱疹の免疫学的検索
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
妊娠10ヵ月前期に発症した25才初産婦例を経験し, 免疫学的検索を加えて報告した。(1)皮疹の形態は類天疱瘡様であつた。(2)免疫血清学的所見ではIgM抗体産生よりIgG抗体産生へのconversionがみられ, CH<SUB>50</SUB>は高値であつた。(3)免疫組織学的所見では皮疹部, 無疹部に免疫グロブリン (IgG, IgM, IgA) 補体成分C<SUB>1q</SUB>の沈着はなく<I>β</I><SUB>1C</SUB>/<I>β</I><SUB>1A</SUB>グロブリン (C<SUB>3</SUB>) の沈着が表皮真皮間基底膜部にみられた。また血清中にはHG因子を認めた。(4)治療はステロイドが有効であつた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
著者
関連論文
- シロネズミ皮膚及び肝脂質代謝に及ぼすビタミンB_2欠乏の影響並びにFAD,ピリドキサルリン酸の効果
- ビタミンB_2及びB_6欠乏シロネズミの組織におけるビタミンB_2とB_6の相互関連性
- P-5 ツムラ五苓散 (TJ-17) による抗炎症性ステロイドの副作用軽減効果
- Tetracosactide(β^ACTH)のアレルギー惹起性 : 第2報.モルモットに対するTetracosactideの抗原性について
- Tetracosactide(β^ACTH)のアレルギー惹起性 : 第1報.ウサギに対するTetracosactideの抗原性について
- 20.C'2, C'4低値をきたした光線過敏症の1例(第5回補体シンポジウム記録)
- 11.各種皮膚疾患々者の血中キニン様物質について(第4回プラスマキニン研究会)
- 9.人工皮膚炎病巣のアンモニア量と抗プラズマキニン剤(第2回プラズマキニン研究会)
- 糖質副腎皮質ホルモン剤に対するツムラ柴苓湯(TJ-114)の併用効果
- Role of Enzymes in Inflammation
- 徳島大学皮膚科最近14年間の外来統計
- 脱毛を合併するビタミンD依存性クル病Ⅱ型の5症例
- 外用コルチコステロイド療法における全身的影響について -特にbetamethasone 17, 21-dipropIonate外用時における-
- ヒト爪母細胞の培養法
- 妊娠性疱疹の免疫学的検索
- 単発性皮膚リンパ肉腫