五員環環状カーボナート骨格を有するポリノルボルネン類のカチオン開環架橋反応挙動
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概要
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五員環環状カーボナート骨格を有するポリアルケナマー類3のカチオン開環反応挙動を検討した結果, 高分子量を有するポリマー3では, 五員環環状カーボナートのカチオン開環反応が進行し, DMSO等に不溶のネットワークポリマー3′が得られることが分かった。また, 対応する環状カーボナート6やポリアルカン5を用いた同様の反応も検討し, 本開環反応は, 高分子量体ならではの反応であること, ネットワーク化にはポリアルケナマー類のオレフィン部位は関与しておらず, カーボナート同士の架橋反応に起因することが示唆された。またさらに, 架橋反応前後の体積変化は, 前駆体ポリマー3の合成条件に大きく影響されること, 特にその合成条件によっては, 架橋反応に伴う体積収縮を抑制できる可能性があることも示唆された。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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