固体高分解能<SUP>13</SUP>C-NMRによるマレイミド樹脂/エポキシ樹脂混合系の硬化反応に関する研究
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概要
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固体高分解能<SUP>13</SUP>C-NMR (CP/MAS法) を用いて, 芳香族ジアミンとビスマレイミドからなるマレイミド樹脂とエポキシ樹脂との混合系の硬化反応に関する検討を行った。固体高分解能<SUP>13</SUP>C-NMRスペクトルにおいて, 未反応のマレイミドのカルボニルは170ppmに認められ, マレイミドの反応により176ppmにシフトする。一方, エポキシ基のメチン炭素は52ppmに認められ, エポキシ基の反応により70~80ppmにシフトする。これらのピークに注目することにより, 硬化に伴うマレイミドおよびエポキシ基の反応を固体高分解能<SUP>13</SUP>C-NMRスペクトルで追跡できる。触媒を含まないマレイミドーエポキシ樹脂混合系の170℃での硬化反応は, アミノ基とエポキシ基との付加反応が優先し, その後マレイミドの重合反応が徐々に進行する。一方, 触媒としてイミダゾールを含む系では, 170℃でマレイミドの重合反応が急激に進み, エポキシ基とアミノ基との付加反応も進行する。しかし, 170℃ではイミダゾール触媒によるエポキシ基の重合反応はあまり進行しない。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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