固体高分解能<SUP>13</SUP>C-NMRによる硬化反応の研究 (第3報):ビスマレイミド/エポキシ樹脂混合系の硬化反応と構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ビスマレイミド (BMI) /エポキシ樹脂 (EP) 混合系について, 固体高分解能<SUP>13</SUP>C-NMR (CP/MAS法), 動的粘弾性, およびDSCを用いて, 硬化反応機構と相溶性に関する検討を行った。硬化剤としてジアミノジフェニルメタン (DDM) を使用したBMI/DDM/EP系の硬化反応は, 170℃でエポキシ基とアミノ基との付加反応が主に起こり, 250℃ではマレイミドの重合反応が進行する。この系の硬化物は, マレイミド成分とエポキシ成分とが相溶状態にあると推定された。一方, 硬化剤として2-メチルイミダゾール (2MZ) を使用したBMI/EP/2MZ系の硬化反応は, 170℃でマレイミドの重合反応が急速に進行し, 250℃ではエポキシ基の重合も進行する。この系の硬化物は相溶状態が悪いと推定された。DDMと2MZの両方を使用したBMI/DDM/EP/2MZ系の硬化反応は, 170℃でマレイミドの重合反応が急速に進行し, この温度でエポキシ基とアミノ基との付加反応も進行する。この系の硬化物は, BMI/DDM/EP系とBMI/EP/2MZ系の中間的な相溶状態と推定された。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
関連論文
- ビニルエステル樹脂をマトリックスとするガラス短繊維強化プラスチックの動的粘弾性および曲げクリープ挙動
- 31 マレイミド樹脂の硬化反応に関する研究 (第7報):N-フェニルマレイミドとプロパルギル化合物との反応
- 固体高分解能13C-NMRによる硬化反応の研究:ビスマレイミド/エポキシ樹脂混合系の硬化反応機構と構造
- 31 エポキシ樹脂用カップリング剤とシリカ表面間の反応機構の解析
- N-フェニルマレイミドとプロパルギル化合物との反応
- 13 マレイミド樹脂の硬化反応に関する研究 (第5報) N-フェニルマレイミドとアリル化合物との反応に及ぼす触媒の影響
- 固体高分解能13C-NMRによる硬化反応の研究 (第3報):ビスマレイミド/エポキシ樹脂混合系の硬化反応と構造
- N-フェニルマレイミドとアリル化合物との反応に及ぼす触媒の影響
- 固体高分解能-13C-NMRによるマレイミド樹脂の硬化反応に関する研究
- 特5 エポキシ樹脂成形材料におけるシランカップリング剤の反応解析
- 14 マレイミド樹脂の硬化反応に関する研究 (第6報):アリル変性マレイミド樹脂の硬化構造
- 21 熱硬化性樹脂複合材料の分散性評価について
- 24 エポキシ樹脂成形材料の分散性評価法の研究 (2)
- 32 半導体封止用エポキシ樹脂成形材料の流動特性:1.低せん断速度領域の粘度
- 固体高分解能13C-NMRによるマレイミド樹脂/エポキシ樹脂混合系の硬化反応に関する研究
- 20 架橋ポリエチレンの架橋構造解析
- 特4 エポキシ樹脂成形材料の分散性評価法の研究
- 特7 ESCAによるポリイミド樹脂の接着機構の解析