2.DPCデータを用いた診療の質の可視化と向上
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概要
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医療の質については,古典的に構造(Structure),過程(Process),結果(Outcome)の3つの側面1)からのアプローチがある.医療の質の指標(臨床指標)は,特に,プロセスやアウトカムの可視化やその向上に役立ちうるものである.本論説ではそれぞれの側面からどのように質を指標化・可視化できるかについて,特にDPC(Diagnosis Procedure Combination)データに基づく具体例をもって概観する.医療の質の評価に関する研究はわが国でも次第に進んできたが,データ収集と分析には,多施設から比較可能な標準的様式で情報を収集する電子的情報システムが一つの鍵となる.病名のほか,医薬品や手術・処置などの詳細情報も含むDPCデータは,共通基盤に基づく指標の算出において大きなポテンシャルを有する.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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