Caregiver Quality of Life Index-Cancer (CQOLC) 日本語版の信頼性・妥当性の検証
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概要
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【目的】がん患者の家族のQOL尺度であるCQOLC (Caregiver Quality of Life Index-Cancer)日本語版の信頼性・妥当性を検証することである. 【方法・結果】対象は, インターネット調査会社に登録者のうち, がん患者の家族の主介護者400名である. 探索的因子分析の結果, 心理的負担感(8項目), 介護肯定感(5項目), 経済的負担感(3項目), 介護による生活の支障(5項目)の4ドメイン21項目にて尺度を確定した. 全項目, ドメイン別のCronbachのα係数は0.85, 0.75∼0.88であった. 合計得点はSF-36の「心の健康」「活力」「社会生活機能」「全体的健康感」「日常役割機能(精神)」のドメインと中程度に相関した. 合計得点, ドメイン得点の級内相関係数は0.78, 0.67∼0.74であった. 【結論】これらの結果から, CQOLC日本語版が十分な信頼性・妥当性を有することが確認された.
- 日本緩和医療学会の論文
著者
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佐藤 一樹
東北大学大学院 医学系研究科保健学専攻 緩和ケア看護学分野
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佐藤 一樹
東北大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 緩和ケア看護学分野
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宮下 光令
東北大学大学院 医学系研究科
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安藤 早紀
東北大学病院
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原田 真里子
埼玉医科大学 保健医療学部 看護学科
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Michael A
Departments of Nursing, Behavioral Health Kaiser Permanente Colorado Region
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久慈 瑞希
東北大学病院
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清水 恵
東北大学大学院 医学系研究科保健学専攻 緩和ケア看護学分野
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