覚醒下手術の現状と課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
覚醒下手術はグリオーマ手術の中でもeloquent領域近傍腫瘍の手術適応を広げる重要なテクニックである. 機能野の中でも特に言語野においてはマッピングにより皮質や皮質下の重要な脳機能の判別を可能とすることで, 摘出率の向上に貢献する. 摘出率が向上することにより, 脳腫瘍の治療成績の改善とともに術後合併症の軽減につながる. 本稿では覚醒下手術の現状と直面するであろう問題点として以下の項目を選定した. 1) 運動野近傍病変への適応, 2) Wada testは必要か, 3) functional mapping/monitoringにおけるタスクの選択, 4) negative mapping technique, 5) 偽陽性の種類と鑑別, 6) 摘出戦略, これらにつきわれわれの経験も含めて解説を行う.
著者
-
丸山 隆志
東京女子医大先端生命医科学研究所先端工学外科,東京女子医大脳神経外科
-
村垣 善浩
東京女子医大大学院先端工学外科学
-
岡田 芳和
東京女子医科大学脳神経外科
-
岡田 芳和
東京女子医大
-
伊関 洋
東京女子医大
-
新田 雅之
東京女子医科大学大学院先端生命医科学研究所先端工学外科学分野/脳神経外科
-
新田 雅之
東京女子医科大学脳神経外科
-
田村 学
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
-
齋藤 太一
広島大学脳神経外科
-
田村 学
東京女子医科大学大学院先端生命医科学研究所先端工学外科学分野
-
村垣 善浩
東京女子医大
関連論文
- 6.グリオーマの最新治療と今後の展望(PS1-1 悪性グリオーマ治療の進歩,プレナリーセッション,手術再考,第30回日本脳神経外科コングレス総会)
- MRI誘導下手術ナビゲーションの自動レジストレーション用ハイブリッドマーカシステムの開発(第1報 要求仕様の検討)
- 第74回東京女子医科大学学会総会シンポジウム「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設について」(4)ハイテク手術・インテリジェント手術
- 狭隘術野での精密低侵襲手術を支援するマニピュレータシステムの開発
- イメージガイドロボット手術
- 2P1-N-129 MRI連携手術支援マニピュレータシステムの多自由度動作機構の開発(医療福祉ロボティクス・メカトロニクス4,生活を支援するロボメカ技術のメガインテグレーション)
- Robotic Surgery : 脳神経外科におけるRobotic Surgery(外科学会会員のための企画)
- 1A1-2F-B3 脳外科領域でのロボット手術
- 脳神経外科における手術ロボットの展望
- 2重の安全域で錐体路を保護する術中拡散強調画像誘導手術
- 錐体路近傍脳腫瘍摘出術における術中拡散強調画像ナビゲーション
- 下垂体腺腫に対するminimally invasive treatments(Minimally Invasive Treatments,ワークショップ,東京女子医科大学学会第65回総会)
- 日本人における初発膠芽腫に対するテモゾロミドを用いた初期放射線化学療法の治療成績と有害事象
- 医療機器開発と医療機器の医師主導治験
- 大血管手術の安全性を高める画像支援ナビゲーションシステム
- 言語野周辺の病変(脳腫瘍の画像と病理)
- 外科医の新しい目・手・脳を創る(複合現実感のためのパターン認識・理解)
- 5-ALA誘導PpIX蛍光計測用非接触プローブの開発と計測性能評価
- (1)症例提示(2. 挙児希望女性に発生したoligodendrogliomaの術後化学療法,PS3-3 臨床において対応に苦慮する事例検討II,プレナリーセッション,脳神経外科の夢と志,第28回日本脳神経外科コングレス総会)
- 低侵襲胎児外科手術を支援する3次元超音波手術ナビゲーションシステムの精度・有効性評価
- 「悪性脳腫瘍に対する光線力学療法」の医師主導治験の経験
- 覚醒下機能マッピングとモニタリングを用いた手術(脳神経外科手術のモニタリング)
- 内分泌頸部外科領域における5-ALAを用いた蛍光発光法による病的および正常副甲状腺の新しい術中同定法と有用性(第105回日本外科学会定期学術集会)
- SF-034-2 5-ALAを用いた蛍光発光法の術中上皮小体同定への応用
- 5-ALA誘導型PpIXによる蛍光画像を用いた脳腫瘍の術中同定に関する研究
- 5-ALA誘導PpIX蛍光を用いた術中局所的脳腫瘍識別システムに関する研究
- 脳神経外科手術支援のための手術ナビゲーションシステムに関する研究
- 1. グリオーマの外科病理(B4 脳腫瘍の病理と分子生物学)
- 術中MRI画像を基にした3次元表示ナビゲーションシステムの開発
- 視交叉・視床下部 pilocytic astrocytoma の臨床病理学的検討
- Vestibular schwannomaの臨床病理学的検索
- Germ cell tumorの免疫組織化学的検討
- 放射線被曝環境下・小児全身麻酔下ガンマナイフ治療における遠隔麻酔モニタリングシステムの開発(第8回吉岡博人記念総合医学研究奨励賞受賞グループ研究発表,第72回東京女子医科大学学会総会,学術情報)
- Open MRI を用いた "Real-Time" Navigation の開発
- 医療機器の医師主導臨床試験の動向(医療機器製造・販売業の活性化-医療機器の"早期市場提供"と"経済性確保"を目指して)
- 刺激反応適合性課題においてみられた潜在的なRubber hand effects(テーマセッション「手」,「手」,「マルチモーダル感覚知覚&統合とその応用」及び一般)
- 5. 覚醒下機能マッピングとモニタリングを用いた手術(Part 1:皮質・白質機能の局在と温存, PS1-1 神経機能局在と脳神経外科手術, 第27回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 腫瘍摘出手術に必要な検査法 : 術中検査
- OP-245-5 5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた大腸癌に対する光力学的診断の有用性(大腸癌-5,一般口演,第110回日本外科学会定期学術集会)
- 5-Aminolevulinic Acid 誘導蛍光による術中脳腫瘍同定のための蛍光局所計測法に関する研究
- 2P1-N-130 脳神経外科手術における術中情報統合システムの開発(医療福祉ロボティクス・メカトロニクス4,生活を支援するロボメカ技術のメガインテグレーション)
- 5-Aminolevulinic Acid 誘導による蛍光画像を用いた術中脳腫瘍同定
- 5-Aminolevulinic Acid(5-ALA) を応用した術中脳腫瘍同定 : 半導体レーザと光ファイバを用いた局所計測法
- 15.言語野周辺の病変(脳腫瘍の画像と病理)
- インテリジェントオペ室の現状と将来展望
- 拡張現実感を用いた手術支援用ナビゲーション断層画像表示システム
- 新しいナビゲーション表示装置 : ARイメージオーバーレイシステムの開発
- 拡張現実感によるナビゲーション表示装置 : プロトタィプ開発
- 術中MRIとリアルタイムアップデートナビゲーション
- 頭頂葉損傷患者においてみられた刺激反応適合性課題における手の交差の影響(テーマセッション「手」(1),「手」,「感性情報処理」及びヒューマン情報処理一般)
- 脳腫瘍摘出後に麻痺が生じた脳損傷患者における手のイメージ(「手」及びヒューマン情報処理一般)
- 情報誘導によるグリオーマ手術
- 情報誘導によるグリオーマ手術(悪性グリオーマ-機能温存と予後 (標準化治療法作成を目指して), PA-1 悪性脳腫瘍-標準化治療と治療抵抗例への挑戦, 第25回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 異種情報インテグレーションによる情報誘導外科の展開
- 5-ALA(5-Aminolevulinic Acid) を用いた病変部位術中同定システムに関する研究
- グリオーマの最新治療と今後の展望(悪性グリオーマ治療の進歩)
- 頭蓋内原発性悪性リンパ腫の臨床病理学的検索
- 脳神経外科手術における異種環境統合プラットフォームの開発と評価 : 第2報 オクルージョン問題の回避
- 脳神経外科手術における異種環境統合プラットフォームの開発と評価
- 術中情報誘導下での脳神経外科手術
- 情報誘導による脳神経外科手術
- 神経刺激および電位検出機能を備えた双極凝固鑷子 (3-way bipolar forceps) の開発と評価
- MRI対応ハイビスカス(HivisCAS)ナビゲーションシステム
- 5-ALAを用いた脳腫瘍の術中同定に関する研究
- 5-ALAを用いた脳腫瘍術中同定システムに関する研究
- 波長2.8μmレーザーによる脳腫瘍組織のエッチング
- (1)Methylation法およびtranscription法を用いたoligodendrogliomaにおけるclonality analysis(学位論文内容の要旨および審査の結果の要旨第39集)
- Methylation法およびTranscription法を用いたOligodendrogliomaにおけるClonality Analysis
- 脳外科CASから展開する医工界
- 新規医療機器・システムの臨床研究・治験センターと評価センター構想
- グリオーマの最新治療と今後の展望
- 脳腫瘍組織レーザ蒸散システムの開発および評価
- 術具・腫瘍干渉情報に基づく脳腫瘍摘出術の進捗工程解析
- 2. 診断のピットフォールとナビゲーションを用いた手術(PS3-3 グリオーマ治療の現状と展望,プレナリーセッション,脳神経外科医のProfessional SpiritとResearch Mind,第31回日本脳神経外科コングレス総会)
- 4. 頭蓋内原発T細胞型悪性リンパ腫の1例(ブロックI,東京女子医科大学学会第311回例会)
- 脳腫瘍組織の精密除去のためのレーザ蒸散システムの開発
- TWInsでのもうひとつの EBM(Engineering Based Medicine)
- 術中MRI手術の有用性と将来性
- 診断困難であった成人型毛様細胞性星細胞腫の1例
- 手術ナビゲーション情報を利用したMRI誘導下脳腫瘍摘出術の進捗工程解析法
- Talaporfin sodium を用いた蛍光診断法の可能性と限界
- PDT医師主導治験治験調整事務局の役割と問題点
- フェースマウンテッドディスプレー アイトレック (FMD : Eye-TREK) 表示システムを利用した術中ナビゲーション
- 3. 覚醒下手術の課題(PS3-1 グリオーマ 新しい時代の到来(診断と基礎),プレナリーセッション,脳神経外科学の課題,第32回日本脳神経外科コングレス総会)
- グリオーマ診断のpitfallとナビゲーションを用いた手術(グリオーマ治療の現状と展望)
- 医療機器の審査・安全に関わる学会の役割,臨床研究の立場から
- MRI画像に基づく情報誘導手術
- 残存脳腫瘍除去のためのレーザ蒸散システムの開発
- Kinect^ を用いた術中情報の非接触直感操作型インタフェースシステムの臨床応用
- 画像誘導下脳腫瘍摘出術における手術進捗工程解析 : 推定標準作業時間を応用した手術進行予測と術中イベント自動検出法
- 医療機器開発とレギュラトリーサイエンス : 経済性を加味した社会との調和する判断・決断の科学による医療機器の評価系の明確化
- ミネソタ式人格目録を用いた神経膠腫患者に対する術前のパーソナリティ調査
- 異種生体情報を統合表示する術中言語機能モニタリングシステム(IEMAS)の応用
- 残存脳腫瘍除去のためのレーザ焼灼装置のフォーカス機能に関する研究
- 医療機器開発における臨床研究・医師主導治験の現状と問題点
- KINECTセンサを用いた非接触画像閲覧システム : Opect
- 出産後, 痙攣発症で指摘された左前頭葉病変
- 覚醒下手術の現状と課題
- がんの最新治療 各論(14)神経膠腫に対する治療と今後の展望
- 覚醒下手術の現状と課題