脳腫瘍摘出後に麻痺が生じた脳損傷患者における手のイメージ(「手」及びヒューマン情報処理一般)

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概要

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画面に提示された手刺激に対して左右いずれかを判断する左右手判断課題では、頭頂葉や前運動野といった、身体表象に関連部位の活性化が見られることが報告されている。また、腕を切断した患者においては同課題が困難になることや、解剖学的に回転可能な角度の手刺激の判断が不可能な手刺激よりも早いという報告がなされており、身体状態を反映した課題であると考えられている。そこで本研究では、頭頂葉や前運動野の脳腫瘍を摘出した後の患者に対して同課題を行い、手のイメージについて考察することを目的とした。その結果、麻痺している手は左手にも関わらず右手刺激への正答率が低かった。ここから、頭頂葉や前運動野といった身体表象関連部位の脳損傷により、左手表象よりも右手表象の方が影響を受けやすいことが示唆された。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-13

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