しりとり認知機能テストの開発
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概要
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[目的]本研究は,開発した「しりとり認知機能テスト」の再現性と妥当性について検討した。[対象と方法]対象は,通所リハビリテーション施設に通所している高齢者71名(平均82.4±8.7歳)である。課題は,独自に作成した単語表から単語を提示し,被験者がその語尾から始まる単語を返答する質問形式とした。再現性は級内相関係数(ICC),妥当性はMMSE との相関分析により検討した。[結果]しりとり認知機能テストの再現性は極めて高く(ICC=0.915),MMSE との相関は性別に関係なく中等度から高い有意な相関が認められた。認知機能の重症度別に検討すると,重度・中等度低下群は中等度の相関が認められたが,軽度低下・正常群では弱い相関に止まった。[結語]しりとり認知機能テストは再現性が高く,簡易認知機能テストとして臨床応用できる可能性が示されたが,軽度の認知機能低下の検出力には限界があることも明らかとなった。
著者
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