進行性腎疾患における骨髄由来免疫抑制性細胞の意義
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概要
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慢性腎臓病から末期腎不全に至り,維持透析を必要としている患者は依然として減少しない.慢性腎臓病の進展機序を考えるとき,慢性炎症から線維化へ至る過程において,炎症促進系因子,免疫抑制系因子が複雑に関与しながら病態を形成しているものと考えられる.それらの因子の中で,骨髄由来細胞に着目すると,これまでの多くの報告が,炎症性マクロファージ(Mφ)をはじめとする炎症促進系細胞に関するものであった.近年,Mφの分画に,炎症促進系(M1)のほかに,免疫抑制系(M2)の分画が存在することが明らかとなり,種々の臓器において炎症の抑制,組織の修復に関与していることが報告されている.また新たな細胞分画であるMyeloid derived suppressor cell(MDSC)も同定され,その免疫抑制能に関しても検討がなされている.本稿では,これら免疫抑制性細胞の進行性腎障害における意義について,概説する.
著者
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和田 隆志
金沢大学附属病院 検査部
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和田 隆志
金沢大学附属病院 腎臓内科
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古市 賢吾
金沢大学附属病院 腎臓内科
-
岩田 恭宜
金沢大学附属病院
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岩田 恭宜
金沢大学附属病院 腎臓内科
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和田 隆志
金沢大学附属病院
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古市 賢吾
金沢大学附属病院
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