オゾン分解方法による廃棄タイヤ粉末から反応性液状ゴムの合成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
廃棄タイヤ粉砕ゴムをクロロホルムに膨潤させた状態で室温でオゾン化酸素を吹き込み, 生成したオゾン化物をLiAlH<SUB>4</SUB>のTHF溶液を用いて還元することにより, 水酸基を有する液状ゴムを得た.この液状ゴムはカーボンブラックの存在下, ジフェニルメタンジイソシアナートを用いることによって容易に加硫できることが明らかとなった.また, オゾン分解残留物は, ゴム用補強剤として廃棄タイヤ粉砕ゴムよりも優れた性能を示すことも見いだされた.しかし現在のところ転化率は低く, 実用化のためには更に反応条件の検討及び安価な還元剤の開発が必要である.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
-
山下 晋三
Department of Chemistry, Kyoto Institute of Technology
-
藤井 敏寛
Reclaim Division, Hayakawa Rubber Co.
-
川端 成彬
Department of Chemistry, Kyoto Institute of Technology
-
森 其三男
Reclaim Division, Hayakawa Rubber Co.
-
山下 晋三
Department of Chemistry, Faculty of Polytechnic Science, Kyoto Institute of Technology
-
川端 成彬
Department of Chemistry, Faculty of Polytechnic Science
関連論文
- チオグリコール酸金属塩添加による液状ゴム架橋体の物性向上
- 充てん剤配合液状ゴムの加工中における水分変化と粘度に及ぼす水分の影響
- 有機充てん剤による液状ゴムの補強
- ポリビニルアルコール粉末による液状ゴムの補強
- 酸無水物アダクト液状ポリブタジエンのグリシジルメタクリレート架橋
- 廃棄タイヤ粉末の新しい化学的可塑化方法
- 充てん剤及び充てん剤中の水によるジイソシアナートの消費
- 1, 2一ポリブタジエンの過酸化水素/酢酸系による液相酸化
- カーボンブラック補強液状ゴムの諸特性
- シリカ並びに炭酸カルシウム系充てん剤補強液状ゴムの諸特性
- オゾン分解方法による廃棄タイヤ粉末から反応性液状ゴムの合成
- 廃棄タイヤの新しい化学的可塑化方法
- 硫黄架橋可能なアクリルゴムと1, 2-ポリブタジエンとのカーボン配合でのブレンド物性
- オゾン分解方法によるイソプレン加硫ゴムから反応性液状ゴムの合成
- 液状ゴム架橋物に及ぼす配合物中の水分の影響
- 1-クロロブタジエンブタジエン共重合ゴムのアミン化合物による架橋と液状多硫化ゴムの添加効果
- 硫黄架橋可能なアクリルゴムと1, 2-ポリブタジエンとのブレンドポリマーにおける架橋性