廃棄タイヤの新しい化学的可塑化方法
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概要
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この報告はフェニルヒドラジン塩化鉄 (II) 系による廃棄タイヤの新しい簡易再生方法について述べたもので, 昭和50年10月14~17日東京で開催された国際ゴム技術会議において発表したものである. フェニルヒドラジン塩化鉄 (II) 系はNRを主体とする廃棄トラックタイヤに限らずSBRを主体とする廃棄乗用車タイヤも室温数時間で著しく可塑化させた. を室温で軟化再生させるのに極めて効果的な試薬であることが示された. IR加硫物の網目鎖はこの系で処理することによってポリスルフィド結合>モノスルフィド結合>炭素-炭素結合の順に切断され易いものと結論された. この系によるIR硫黄加硫物の分解反応には主鎖の切断も架橋点の崩壊も共に含まれているものと結論された. 上記の分解反応には空気中の酸素が必要であることが示された.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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山下 晋三
Department of Chemistry, Kyoto Institute of Technology
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藤井 敏寛
Reclaim Division, Hayakawa Rubber Co.
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川端 成彬
Department of Chemistry, Kyoto Institute of Technology
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森 其三男
Reclaim Division, Hayakawa Rubber Co.
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山下 晋三
Department of Chemistry, Faculty of Polytechnic Science, Kyoto Institute of Technology
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川端 成彬
Department of Chemistry, Faculty of Polytechnic Science
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