小学校の特別支援教育コーディネーターにおける「内的調整」機能に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The role of special educational needs coordinators is to construct a school support system for students with special educational needs. The present study examined the contents of internal coordination done by an elementary school special educational needs coordinator from the point of view of a grounded theory approach, using a structure-construction qualitative research method. Internal coordination refers to the process of self-regulation by a coordinator. The participant was an elementary school teacher who had been appointed as a special educational needs coordinator. His words and actions as coordinator during approximately 1 year were analyzed and categorized as either (a) the agent for control, or (b) an expression of intention with flexibility. Which of these 2 kinds of coordination he used depended on whom he was dealing with. In coordination with a main teacher who was expected to support a child with special needs, the coordinator showed continuity in judgment as to when to lead the teacher to set out a specific proposal, and when not to provide advice. Dealing with children's parents, the coordinator decided whether to accept their anxiety and, simultaneously, to indicate support. In addition, the coordinator monitored his own accumulating experience cyclically. It appears that such internal coordination constructed with his concept of each category allowed him to conduct external and practical coordination.
- 日本特殊教育学会の論文
著者
関連論文
- 自己理解の視点からみた広汎性発達障害者の集団療法に関する先行研究の動向と課題
- 就学前における特別支援システム : 3歳児健診や保育園の巡回相談の実施(自主シンポジウム54,日本特殊教育学会第47回大会シンポジウム報告)
- 多動性・衝動性のある発達障害児における状態像の理解--DSM-4-TR、PARSにおける評価をふまえて
- ある発達障害児における他者の心的状態の理解に関する検討--「心の理論」における誤信念課題と実際の対人関係場面との比較から
- オープンカレッジに継続参加した知的障害者の「学びへのイメージ」について--講座前後に行なわれてきた面接における回答から
- 障害児の父親の育児行為に対する母親の認識と育児感情に関する調査研究
- 発達障害児を対象としたグループワーク(3)支援内容の構成およびその意義について
- 発達障害児を対象としたグループワーク(2)面接形態および面接契約の側面から
- 特別支援教育システムが生み出す波及効果 : 特別支援対象児の早期課題解決、不登校児ゼロへのアプローチ(自主シンポジウム28,日本特殊教育学会第45回大会シンポジウム報告)
- 発達障害児を対象としたグループワーク(4)発達障害児を同胞にもつきょうだい児を含めることの意義
- 知的障害者の物語伝達場面におけるメタコミュニケーション
- ある青年期アスペルガー障害者における自己理解の変容 : 自己理解質問および心理劇的ロールプレイングをとおして
- 思春期・青年期における自己理解-自己理解モデルを用いて-
- 自閉症児の指示詞理解における非言語的手がかりの影響
- あるアスペルガー障害者における自己理解の変容過程--心理劇的ロールプレイングを通して
- 発達障害児の非行行動発生にかかわる要因の研究動向 : 広汎性発達障害児と注意欠陥多動性障害児を中心にして
- 注意欠陥/多動性障害児の自己評価と自尊感情に関する調査研究
- ある自閉性障害児における他者意図の推測と「心の理論」
- グループワークを通した軽度発達障害児の他者への志向性(4)ある自閉性障害児を対象として
- 軽度発達障害児における自己意識の発達ー自己への疑問と障害告知の観点からー
- 知的障害者と大学生が共に学ぶオープンカレッジの意義--講師をした大学教員の気づきより
- オープンカレッジにおける知的障害者と大学生との共同学習--話し合い場面における発話率の分析を中心に
- 小学校における特別支援教育コーディネーターの外的「調整」に関する研究 -校内支援体制の「連続性」「協働性」とコーディネーターの「中立的全体性」-
- 高機能広汎性発達障害児における感情への注意の指向性
- PB122 高機能広汎性発達障害児における自己意識の発達(2) : 障害の告知をめぐって(ポスター発表B,研究発表)
- PC107 高機能広汎性発達障害児における自己意識の発達(障害,ポスター発表C)
- 指示詞コ・ソ・アの理解からみた自閉症児の語用論的機能の特徴
- Self-Cognition Development during childhood and Puberty in Korea
- ある発達障害児の認知的側面からとらえた状態像の理解--WISC-3知能検査の結果から
- グループワークにおける「他者志向性ペア活動」による自閉性障害児のコミュニケーション行動の変化
- 知的障害者と大学生が共に学ぶオープンカレッジにおける大学教員講師の意識と講義展開
- 発達障害者とともに生きる「ナチュラルサポーター」の育成をめざして--思春期・青年期の定型発達者における発達障害および自己に対する理解の変化
- 特別支援教育において共生社会を生きる人材をいかに育成するか : ナチュラルサポーターの育成と支援(自主シンポジウム37,日本特殊教育学会第48回大会シンポジウム報告)
- 韓国における特殊教育の動向 (1)
- 思春期・青年期の広汎性発達障害者における自己理解
- グループワークを通した軽度発達障害児の他者への志向性(1)高機能広汎性発達障害と診断された2事例を対象として
- 思春期・青年期の広汎性発達障害者における自己理解
- グループワークを通した軽度発達障害児の他者への志向性(3)ある高機能自閉性障害児を対象として
- グループワークを通した軽度発達障害児の他者への志向性(2)コミュニケーションの難しさを主訴とした3事例を通して
- 知的障害者・大学生共同参加型オープンカレッジにおけるスタッフの学びについて
- 自閉症スペクトラム障害者の自己に関する研究動向と課題
- 小学校の特別支援教育コーディネーターにおける「内的調整」機能に関する研究
- PE097 高機能広汎性発達障害児における自己意識の発達(3) : 自己評価に対する原因帰属(ポスター発表E,研究発表)